子供の発育がいったんお休みになるケース

保健所での子供の発育指導で不安になる

お子さんの気功施術をさせてもらってると、子供の発育について心配されてる親御さんが多くいらっしゃることに気づきます。

というのも、保健所などで子供の発育のデータを見せられて、何歳までにこれができること・何歳までにはこれができて、この遊びをしていて…と提示されたり、身長や体重の平均値はこれくらいで…といった細かい指導を受けることがあるからです。

お子さんがその遊びをしてなかったり、平均値や目安より低かったりすると親御さんは不安になってしまうわけです。

もっとひどい話になると、平均値より低いとか、成長が遅いと頭ごなしに親御さんが非難されたり「まだできないのですか?」と言うような不安になる指導の話も聞いています。

ですが、そこまで細かくデータで均一にと管理しなくても良いように思います。平均はあくまで平均で、実際とはかなり差がでるものです。

日頃僕が見る限り、お子さんの発育やスピードは個人で大きく違います。もともとのお子さんの個性・興味でも大きく異なるのです。

保健所などの機関も、親御さんは子育てに手探りで不安もあるのだから、心配しなくて大丈夫ですよ、こういう子もいましたよ、と安心させてあげるような指導であってほしいです。

子供の発育がお休みになるケース

お子さんの発育スピードは、ある時期にはガンと伸びますが、ある時はかなりゆっくり、場合のよってはいったん「お休み」になることがあります。それ自体は誰にでも起こる現象でごく自然なことです。

では、どういう時に発育がいったんお休みになるかというと、例えば一時期、お子さんに何か不調があったなどで、病気からの回復や免疫獲得、安定を身体が優先するため、成長をいったんお休みすることがあるのではないか、とみています。

実は僕も子供の頃、なかなか言葉を話さない・覚えないということで、当時の医療機関から親が不安になるような診断を受けたと聞いています。

成長が遅くなった原因・心当たりもあって僕の場合、赤ん坊のころ、細菌感染で入院して死にかけたことがありました。

その病気の入院の後、しばらくは回復や安定のために、身体が発育をいったんお休みにしていたのではないかと考えています。

そこまでの重病でなくても、普段の風邪などでもそういった成長のお休みは起こるのが自然なので、例えば1歳半までに、これができている・できてない・遊んでる・遊んでないは、ズレるのが普通なのではと思うのです。

休みになった成長は元に戻る それまで色んな体験・遊びを経験させてあげると良い

でも、心配は要りません。成長はまた再び活発に戻ります。

活発になったときに、平均値を追い越すこともあります。

その時までゆっくり子供と過ごし、一緒に遊び、色んなことを体験させて、経験を蓄積させてあげると良いのではないかと思います。

経験の積み重ねが、ある日突然、成長につながるのは子供も大人も一緒です。

全然言葉を話さなかった知的発達の遅れた僕も、小学校に入る前には絵本はたくさん読んでいて、文字は問題なく読めていたり、スイミーの絵本の文言を暗唱していた記憶があります。

繰り返しますが、お子さんの成長スピードと興味・関心は、個人でかなり違います。

おままごとが好きな子もいれば、身体を動かしたり、外で色んな物を見ることが好きな子もいます。本を読むことが好きな子もいます。それぞれ違っていいのです。

子供が、できるか・できないかではなく、まずは「色々な体験をさせてあげること」が大事だとみています。

子供が何かできなくても、怒らなくて大丈夫です。

あとは、運動が知的発達にプラスになったり、異なる体験の組み合わせが、意外な子供の成長につながることもあるようです。

子供が、自分の体験や親御さん・他の大人たちを通して得られるやり取りの全てが、織物の糸のように積み重なって後に活きる子供の財産となります。

長い目で見て無駄になることはないと思うので、親御さんは焦らず、楽しくゆっくりお子さんと過ごして下されば良いのではと思います。

逆に大人も、子供と遊ぶこと・過ごす体験が私たち自身の貴重な体験・経験・財産となるのかもしれません。

子供は何気ないことが楽しい

子供に色んな体験を、と書きましたが、特別な英才教育を施すべしということではありません。

子供のころは吸収力がよく、自分自身で見るもの・聞くもの・触れるもの全てが新鮮な体験で楽しいようです。

おそらくまだ立ったばかりの、公園で遊んでいる子供さんを見てると、公園の車いすや自転車用に設置されたスロープや、階段を上る・降りるが、自分の足でできることが楽しくてしょうがないようです。

大人にとっては何でもない段差や坂ですが、まだ小さな子供にとっては、大きな坂や段差であって、それは彼らにとっての冒険・アスレチックなのかもしれません。

そういった日常のひとつひとつの体験や遊びでいいのだと思います。

お子さんの感受性からのレアケースと気功での対応

最後に少し珍しいケースですが、子供の感受性がやや特殊で強かったために、周囲の負の気の影響受け、大人のメンタル不調と似た症状になり成長がやや遅くなっていたケースもあります。

そういったケースでは、夜泣き・癇癪・自閉症、あとは低血圧や頭痛、消化吸収不良・便秘といった自律神経失調症状などが出ることが多いかもしれません。

この場合はクリーニング系の気功で負の気の問題を解き、不調あればそのカバーも行い、いったん成長の様子をみます。

樹りん気功Twitter