愛は自分のためだけにあらず 自他愛のすゝめ
「本当の愛」というのは、他者・他人も、自分の事のように、尊重し、大切にすることだと僕は思います。
自分以外の他者が傷ついていたなら、自分の事のように胸を痛め、何か自分にできることがないか、探し、手を差し伸べるのが「愛」です。
これは「他者優先で自分は犠牲になる」という意味ではありません。
なぜなら、他者の痛みは「自分の痛み」だからです。
自分=他人で、他者を大切にすることは、自分を大切にすることになるのです。
そこには、「自分を優先する」「自分を大切にする」という考えも含んでいます。
ですから、本当に愛情の深い人は、他者を助けることも、自分を大切にすることも、大した違いはないです。
他者の喜びが、自分の喜びだからです。
自分以外の人にも愛を配る人が、本当に愛の深い人ではないでしょうか。
逆に、自分を大切にしたい、他者より自分優先、というのは、愛は愛でも「自己愛」という言葉になります。
これには、自分ばかり大切に。 自分ばかり愛しちゃう「自分大好き人間」になってしまいます。
一方で、他者も自分も同じように尊重し大切にする、本当の愛とは「自他愛」という概念・言葉でとらえることができます。
「自分も他人も等しく大切に愛する」という意味です。
もし「自他愛」の多い人が世界中に増えたら、戦争は起きません。
貧困も減っていくと思います。
他者の苦しみ、痛み、悲しみ、家族を亡くす哀しみを、自分の事のように理解できるからです。
マザーテレサはじめ、愛の深い・世界中の本当の偉人たちが、なぜたくさんの人を助けていたのか。
なぜ、自分の一生をかけて、他者を助け続けたのか。 自分が亡くなるまで、子供を助ける慈善事業をしていた晩年のオードリー・ヘップバーンが、本当に美しかったのはなぜなのか。
その意味をもう一度考えるべきではないでしょうか。
愛に生きるなら、一生懸命「自分が自分が・・・」と、自分を優先しなくてもいいのです。