NHKスペシャル うつ病治療常識が変わる/NHK取材班 宝島社  

 

以前購入して読んだ本をもう一度読み直しています。  

 

この本は、NHKで2度にわたって放送されたうつ病治療や、不適切な投薬と診断の実体について、番組で放映した内容プラスで書かれた本です。  

 

プロローグではこういった文があります。  

 

「抗うつ薬の投与は基本的に1種類」というのが国際的にも共通の大原則なのだが、これが守られず、多くの場合症状をかえって悪化させてしまうケースが少なくない

 

症状が良くならなければ薬の量も種類も増やしていく「多剤療法」は日本独特の治療法  

 

抗うつ薬は今の医師が思っている以上に色々な心の働きに影響する強い薬  

 

患者さんの病状だと思っているものが、実は薬による影響だったということも、かなりあり得る  

(「NHKスペシャル うつ病治療常識が変わる」より一部要約・引用)  

 

この部分は、うつ病の抗うつ薬を専門に研究している方の主張で、もちろんまったく逆の主張の専門家・医師もいらっしゃいます。  

 

また、だからといって、いきなりの減薬・断薬には離脱症状などもあるわけです。  

 

しかしそういった専門家の方もいて、抗うつ薬の副作用や危険についてや、減薬治療に取り組まれていることが取り上げられています。  

 

この本の序文にはもうひとつ大事なことが書かれてます。  

 

私たちは、決して抗うつ薬の効能や存在意義を否定しているわけではない。  

 

ましてや一部の問題事例をもってして「抗うつ薬の使用を見直すべきだ」などといった粗雑で非科学的な主張をするつもりは毛頭ない。  

 

今必要なのは、抗うつ薬については非適切な処方が相次ぐ現状を改善すると同時に、薬そのものが持つ“作用”と“副作用”についての正しい知識をみんなが共有する仕組みを構築することである。  

 

またそれと同時に抗うつ薬だけに頼るのではなく、心理療法など、あらゆる治療法が選択できるように制度を整えておく必要があるのではないだろうか。  

 

(「NHKスペシャル うつ病治療常識が変わる」より引用)    

 

うつ病と薬に関して勉強になる本だと思います。  

 

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