便秘がちな人は水分をとってるか確認しよう!

水分不足で便が硬くなる理由

大腸の働き 水分吸収・便を作り排出する

「大腸(だいちょう)」は消化管の最後の器官です。

大腸では、消化・栄養吸収がすんだ食べ物の残りが送られ、そこで身体に必要な水分が吸収され、さらに残ったものが最終的に便となり排泄されます。

大腸とは食べた物から水分を吸収し、便を作って不要物と一緒に排出する内臓と考えていいと思います。

脱水気味になると便の水分が少なくなり硬くなる

問題が起きるのは、あまり喉の乾かない冬場や、汗をたくさんかくなどして脱水状態になったとき、大腸での水分の吸収量が多くなっていくときです。

飲む水の量が少なく脱水状態気味になると、便にまわす水分が少なくなって、便が硬くなり、出しにくくなってしまうことがあるのです。

風邪で2・3日寝込んだ後、熱は下がってよくなってきたのに、便が出にくくなっていて、なんとも言えない気持ち悪さを経験したことはないでしょうか。

汗をかいて脱水気味になり、ずっと寝ていたため便が出ていなかったことで起こる便秘です。

便秘は、独特の気持ち悪さが出ることがあります。

便が出なくなると、腸内細菌や老廃物が排出できなくなるのも、違和感が強くなる要因かもしれません。

夏場に水を飲み過ぎて下痢気味になる理由

今度は逆に水をたくさん飲んでいて、軟便・下痢になるケースも、便と水分の関係から理解できます。

夏場にたくさん水を飲んでしまって、下痢や軟便になったことがある人は多いと思います。

そこまでになるのは水の飲み過ぎで身体に良くないのですが、水を飲む量が多いとき、便に回される水分量が増え、柔らかくなる傾向があることは体感的に納得できるのではないでしょうか。

ヨーグルトや食物繊維より真水で便秘改善をはかる

従って、便秘気味だなと思う方は、最近水を飲んでいたか、昨日1日水を全然飲んでなかったなとか、夜・寝汗をたくさんかいて、あまり水は飲まなかったなとか、思い出してみると良いと思います。

便秘改善というと野菜などの食物繊維や、ヨーグルトなどが注目されますが、水を飲むことで改善するケースもある、というわけです。

余談ですが、野菜を食べて便秘改善というのも、食物繊維が沢山とれるから、という理由もあると思いますが、野菜の水気が関係しているとも考えられます。

便秘改善!水を飲む量・飲み方は?

そこで水を飲む量ですが、何リットルもたくさん飲む必要はありません。よく言われているように、少量ずつこまめに無理なく飲むのがポイントです。

食事ごとに一緒に水を一杯飲んだり(小グラスのコップ一杯で350ml缶半分くらいの分量のようです)、たくさん汗をかく入浴の前後に飲んだり、寝汗をかいている朝に飲んだり、寒い時期は沸かして白湯(さゆ)にして飲むのもおすすめです。

お酒・コーヒー・濃いお茶は水分補給に適さない

ただしお酒やコーヒーや濃い目のお茶などは、分解や排出にまた水分が必要になることもあり、この場合は適してません。水分なら何でもよいわけではないのです。

麦茶などでも構いませんが、真水の方が身体になじみやすく、また内臓の老廃物や油・塩分などをよく溶かして流してくれるのと、本当に脱水状態の時には真水の方が吸収がしやすいのではと思います。

ペットボトルの軟水を飲んでみる

手っ取り早いのはペットボトルの「軟水」を購入して飲んでみることです。

硬水・軟水の区別は、ペットボトルのラベルに水を採取した場所と一緒に表示されていると思います。

硬水とは、天然のミネラル分の多く溶けた水です。海外のミネラルウォーターに硬水が多いのですが、飲み口が硬く、人によっては飲みにくく、また体質によっては下痢をするという方もいらっしゃいます。

軟水はその逆で、水分中にあまりミネラル分が溶け込んでいない水です。こちらの方が飲み口が柔らかく、飲みやすいのが特徴です。

一見、ミネラル分の多い硬水の方がよさそうに思いますが、身体に合いやすいこと、飲みやすいこと、そして余分な要素が溶けてないため、身体の油や老廃物をたくさん溶かして流してくれることも期待できるため、個人的には「軟水」をお勧めしています。

便秘に至る他の原因 大腸の粘液が出にくくなる

便秘に至る原因は、水分不足の他にもいくつかあります。

その一例で、大腸の粘液が出にくくなるケースは以前、確認したことがあります。

大腸では、便を滑らかに運んだり・排泄するため「粘液」を出しているのですが、その働きが何らかの原因で阻害され粘液が出にくくなり、便を押し運びにくくしてしまうことがあるのです。

原因としては、心理的な問題、ストレスや疲労などで粘液分泌の働きが落ちることで起こることが多いと思います。

樹りん気功では、疲労をケアし、内臓の働きを改善する便秘改善の気功施術も行っています。

ですが、まずは真水を飲むことから、試してみると良いと思います。

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